【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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Guild of Maintainers

   ↑  2010/01/20 (水)  カテゴリー: MYST ミニWikipedia

Guild of Maintainers


Guild of Maintainersは、ドニのギルドの一つで、法の維持(Law Keeping)を目的とするギルド。
つまり、治安の維持なども含む、ドニ社会の「維持(Maintenance)」を司るギルドといえる。
よって、日本語では「保全ギルド」と訳すことにした。(URUをやっていないのでゲーム内で出てくるのか知らないけれど、もし出てくるんだったらどう訳されているか教えてください)

また保全ギルドでは、新しく作られた時代を承認する役目もになっており、作られた時代を保全したり、逆に壊れた時代を破壊したりする仕事も行っている。更に、Ahrotahntee(ドニやドニの祖先のロニーの血筋で無い人たち、主にそれぞれの時代の先住民の人のことなどを指す)との接触も保全ギルドの役目で、ドニ歴9000年代(地球暦1345 AD)に初めて、Ahrotahnteeと接する役目を果たした。


ギルドのシンボルは、本の上に目が開かれている絵となっている。
ギルドのシンボルカラーは(右図参照)
burgundy(ブルゴーニュ産の赤葡萄酒のような暗い赤色)である。

ゲーンが、リヴンにて独自の「保守ギルド」を作っていた。
その任務は、原住民の取り締まりであった。↓ゲーンのリヴンのノート参照。

85.6.7

I caught one of my assistants looking over this journal today; I'm glad I've chosen to write it in a language they can not decipher.

Note: discuss security with each Guild Master - no problems expected from the Maintainers, Educators, and Surveyors; question the Bookmakers and Builders more closely -

今日、この日誌を勝手に覗き込んでいる私の助手の一人を捕まえた。彼らには理解できない言葉で書いていて良かった。
メモ:各ギルドマスターとセキュリティーについて話し合う。保守ギルド・教育ギルド・そして測量士ギルドには問題がない。製本ギルドと建設ギルドについてはもっと突き詰めなければならない。
(日本語版は「各ギルド長と話し合う、整備員・教員・調査員については問題なし、出版業者と建築事業者については要注意」となっている。


グランドマスター


3人のグランドマスターの存在が分かっている。

* Imas (4692 DE (2964 BC))
* R'hira (9300s DE (1645 AD))
* Jadaris (up to 9400 DE (1745 AD))



近代ギルドとして


DRCが再建した5つのギルドのうちのひとつとして存在する。
ウェブサイトはこちら→DRC Guild of Maintainers

出典


小説:ティアナの書
ゲーム内:
* Riven
* Book of D'ni
* Uru: Ages Beyond Myst
* Myst Online: Uru Live

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2010/01/20 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

ティアナの書 その11

   ↑  2010/01/20 (水)  カテゴリー: ティアナの書
大縦穴(シャフト)を掘るための準備は多岐に渡るものであった。
まずシャフトの予定地のすぐ真下に広い空洞を掘る事から始めなくてはならない。それは本来エクスキャバターには向かない作業だが、より大きな掘削機材が運ばれ、二台のエクスキャバターは(大空洞の)外周を描くように長くカーブしたトンネルを掘り出した。
その間、マスターゲランは作図ギルドのメンバーと一緒にメインとなる大縦穴の設計に携わった。それは見た目よりもずっと大変な仕事だ。というのも、大縦穴(グレートシャフト)は他の小さなトンネルの中枢(ハブ)となるものだからだ。その小さなトンネルのほとんどはドニに繋がる物で、その他は北に向かう元の掘削経路に繋がるものだった。

事業が進むにつれ、マスターテラニスは自分がもはやこの遠征の指揮を執る立場ではなく、グランドマスター・イラドゥンの下で働く6人の測量ギルドのギルドマスターの一人に過ぎなくなっている事に気づいていた。そして今では他のギルドからも多数この大事業に加わっていた。
アトラスはと言うと、この突然沸き起こったお祭り騒ぎのような状況に興奮していた。今まで細々とやってきたはずの遠征が、今や突然全ての中心になって、ドニという国の壮大な事業の目玉となってしまったのだ。

3週間目の始まりまでには、広大な空洞の一部が削られ、また別の部分は巨大なバーナーで溶かされた。このバーナーは存在はよく知られているものの、めったに使われない代物で、まるで氷のように岩を溶かしてしまう機械であった。
大空洞には当然支えが必要になる。20本もの御影石の柱で天井が支えられ、壁は今まで通りの塗装によるコーティングではなく、巨大な「ナラ」の厚板により補強された。ナラは金属のような光沢を持つ暗緑色の石で、銅の30倍の密度をもつドニで最も堅い石だ。
巨大な機械であらかじめナラの板を割り当てておいた場所を支えておき、その間に別の機械が頑丈なリベット(鋲)を打ちつけていく。人よりも大きいリベットが8000本以上打ちつけられ、やっと大空洞が完成した。

その夜、簡易照明が照らすがらんとした大空洞の柱の間を歩きながら、アトラスは人々の仕事を誇らしく感じていた。
作業は昼夜を問わず行われていた。労働時間がシフト化され、文字通り昼も夜も誰かが作業を進めている状態となったのもあるが、それに加え、大勢のギルドマンがドニから加勢にきたというのも昼夜を問わず作業が行われるようになった理由のひとつだ。この大事業に必要な物資を運ぶのに必要なトンネルが更に掘られ、岩を削る音は止むことなく響き渡っていた。
若いギルドマンにとって、それはワクワクするような状況だった。長い間単調な掘削を繰り返すだけの毎日が、突然戦場の野営地のような慌ただしさとなったのだから。

大空洞の西の端に作られた臨時キャンプは、日に日に大きくなって行った。
今やここにいるのは測量ギルドの面子だけではなく、坑夫ギルド、メッセンジャー、調理師ギルド、ヒーラーギルド、機工士ギルド、分析ギルド、保全ギルド、そして石工ギルドと多岐に渡るギルドのメンバーだ。更には、この事業の巨大な絵画を描くために、芸術ギルドから4人の画家がスケッチをしにやってきていた。
突然これほどの大所帯ともなると、食料も問題となってくる。その点については、調理師ギルドのメンバーが穀物が取れるエルデューサとエルジュラという2つの時代の接続書を持ち込んで、なんとか全員に食事を調達する事ができた。

全てではないが、事は単調に進んでいた。
大空洞が掘り出され、支えられると今度は巨大な掘削機を運ぶ作業に移る。
たっぷり5日かけて、ドニから古の巨大なマシンを運ぶために全ての交通が遮断された。マシンは下の洞窟で小さく分解された後、ワゴンで掘削拠点に運ばれ、若いギルドマンが好奇の目で見つめる中、再び組み立てられていく。
こうして運ばれた4台のマシンが一堂に会すこの時こそ、歴史的な瞬間であった。というのも、この4台の機械は普段一台で仕事を全うするのが常で、こうして4台が揃って一つの作業に使われることは歴史的に見てほぼ無かったといえる。約8世紀ほど昔に下層大底窟を抜けて、タイジャリ鉱山への道を切り開いた時以来、全てのマシンが揃ったことは無かったのだ。
そしてこれら4台のマシンのうち3台は、その時以前に作られたものだ。「オールドストーンティース(古い石の歯)」と呼ばれるマシンは、4000年ほど昔に作られたものであるし、その他の「ロックバイター」や「ブロワー」と呼ばれるマシンですら、ルデナ街道を開いたときに作られたものだから、すでに3000年もの前の年代物ということになる。最も新しい「グラインダー」は、他の機械に比べて一番大きく、そして重荷新しい鉱山を切り開くために設計されたものだった。そしてこのグラインダーに、アトラスと他の若い仲間たちは配属されたのだった。


=======
この段落はまだまだ続きますが、とりあえず長いのでここできります。
読んでいるほうも一息つきたくなる内容でしょ?w
あともうちょっとの我慢です、、

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2010/01/20 | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

Garternay.com

   ↑  2010/01/19 (火)  カテゴリー: 青島のつぶやき
アトラスの書もなんとか12章。
ぱぱっと飛ばすなどと言いながら、やっぱりこれは必要だ、あれもいるな、と考えているうちに8割訳に。

ここから15章くらいまでの物語の目的は、ネタばれになるかもしれないが(RIVENをやったことがある人なら知っている事実だけど)「ゲーンの作った世界は不安定だ」という一点に絞られる。
しかし、すっかり悪者のゲーンだけれど、彼は彼でああなるのはしょうがない。むしろかわいそうだ。
詳しく書きたくなるが、ネタばれになりすぎるのでやめておこう。
自分としては、ゲーンはまあ多少問題はあるものの(作った時代の原住民の「神」になるのも、そういう立場でしか原住民と接することが出来ない彼の対人能力の表れと勝手に思うけど)、あの人はあの人で頑張って、それでもどうにもならない現実に愕然とし、プライドもずたずたになり、小賢しい息子に追い抜かれ、大変なのだろう、と思う。
ゲーンがニコニコ朗らかな人物だったら、状況はかなりよくなっていたような気がしないでもない。


次回の更新では、アトラスの書からちょっと離れて、ティアナの書を更新します。
4年ぶり・・・ぐはっ、、
今回訳すところがもしかしたら最高難易度ではないだろうか・・・・とにかく、説明説明説明。
会話もほとんど無し!
主人公もなんか空気?というか存在感が無い。
しかもなんかデカイ機械がどんどん出てきて、なんか良く分からん名前のギルドの人がわっさり出てきて、しかも何をやっているのだか把握をするのが難しい。大体、地下から地上に向けてトンネルを掘るという状況自体がありえないから、通常ならしたから掘っていくと上の地盤に押しつぶされると思うんだが、そのあたりをどうやってなんとかして縦穴を掘っていくのか、このあたりを理解するのが難しい。
ここを抜けると、アトラスを含めた状況が急転し、1章ラストまで怒涛のごとく話が進む予定。
とりあえず、1章は抜けてしまいたい。


今後の予定
<1月中>

・アトラスの書:12章終了
・ティアナの書:次の段落まで(ハードカバーで約6ページ)



Garternay.com その1


Garternay.comというサイトがあるのをご存知だろうか。
オフィシャルじゃないサイトらしいのだが、ここにまるで公式サイトのような本がある。
この謎解きの過程が面白かったので、何回かに分けてお知らせしようと思う。

その前に、Garterney(ガールテルネイ)とは・・・、ある時代の名前。
そこにはロニーというドニの人々の先祖となる人々が住んでいて、記述の技を研究していた。が、ガールテルネイの世界の太陽が接近しすぎたことによりガールテルネイの時代は滅び、住んでいたロニーの人たちは色々な時代に避難した。で、その逃げたロニーの中の一部がドニに住み、ドニ人になった。
という、時代の名前。
(詳しくはドニの書のほか、URUなどに出てくる)

サイトの内容のことはまた今度はなすことにして、このサイトにある本が面白いので、短い内容だが紹介することにしよう。→本はこちら

まず1ページ目はイーシャの言葉で始まる。



水は流れ落ち、水たまりとなり、流れを取り戻すと
ついにその根の元に再び流れ着いた
こうして木は再び成長をはじめたのだった

                ―― イーシャ


この何の変哲もないページに、MYST URU掲示板の住人はいろいろなことに気づいたらしい。

まず、最初はそのページのソース。
ソースの上のほうに、

01000100001000000100101001001011

01010111001000000100110101000100
01010011010000100010000001001100
01001101010010110100101001010010


という意味不明な文字列が書かれている。
これを見てピンと来る人はわかるだろう、アスキー文字だ。
これをアスキー変換すると「D JKW MDSB LMKJR」という文字列になる。
しかし、変換したはいいが、何のことやらわからない。



Neereus  Joined: 18 Nov 200

Rusty_Russell wrote:

Has anyone treated it as a Caesar cipher?



Yeah, first thing I did, nothing there.
Trying simple substitution right now...though have a feeling it's not that easy.


Rusty_Russell「だれかシーザー暗号は試したかい」

Neereus「ああ、一番最初にやってみたが、何もなかったよ。
シンプルな換字を試しているところなんだが・・・カンタンには行かないね」


そのとき、誰かがこの画像の中にもうひとつの発見をした。



DEIUS Posted: Thu Dec 25, 2008 4:30 am ― Post subject:
It says [eh][v][o][k][ah][n] which is the last part of the word "devokan" meaning "rebirth" or "hope". The d is apparently covered by the torn page.

(Technically the character for "a" should have been used instead of "ah" but I got the point.)


Deius「画面の右下に文字がある、ドニ語で[eh][v][o][k][ah][an]。
   「devokan」という文字の最後のあたりじゃないかな。ページに隠れてdが見えないけれど。
   「devokan」は「再生」とか「望み」っていう意味だね」

そして、その同じ彼が、この文字と上のアスキー文字とのなぞを解いた。

Also, the text "D JKW MDSB LMKJR", translated from the binary in the source code can be decoded using a keyed caesar cipher. Using the key "devokahn", the translation is:

A NEW PATH OPENS

Very cool puzzle. I hope there is more!


"D JKW MDSB LMKJR"も、この「devokahn」を使ってシーザー暗号を解くことで、解読できたよ。
答えは、

A NEW PATH OPENS (新しい道が開いた)


D → A
E → B
V → C
O → D
K → E
A → F
N → G

と変換したカイザー暗号を用いて解いたらしい。
それにしても実に面白いじゃないか。
A~G以外の変換はどうやったのか全然わからんけどw


知っていたかい?



ドイツ語版のMYSTは変なことになっているらしい。
というのも、

ドイツ語でMISTは「肥料」って意味なんだぜ?

hahaha

じゃまた。

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2010/01/19 | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

第12章 その1

   ↑  2010/01/17 (日)  カテゴリー: アトラスの書
「おぼっちゃま」
アトラスは老婆の声で目が覚めた。
目をこすりながら体を起こすと、老婆が小部屋の入り口に身をかがめてこちらを眺めているのに気づいた。
「ごめんなさいね、おぼっちゃん」
そう前置きをすると、一息に続けて言う。
「ゲーン様があなた様にすぐ来るようと」
それを聞いてアトラスは頷いて立ち上がった。
軽く伸びをする。
今は何時くらいだろうか?どれくらい眠っただろう?
この時代に来てから、深く長く眠れるようになった気がする。空気のせいだろうか。
あくびを一つすると、そういえば父は待たされるのが嫌いだったのを思い出し、小屋を出た。

外に出るとゴーグルをつけ、外の風景をしばらく眺めた。その風景の中に面白みを見つけて、アトラスが一人で笑っていると後ろで声がした。
「何を笑っておられるのですか」
いつの間にいたのか侍者だった。家を出てきた時には見かけなかったので、アトラスは笑顔を引っ込めた。
「僕が笑っていたのは、ほら、あの丘。まるで半分だけ剃った頭みたいでしょ。あの真っ直ぐになくなっている木の辺りが・・・」
侍者はアトラスが指さした辺りを眺めると、うむ、と一つ頷いた。が,その顔はちっとも面白そうにない。それどころか、彼は何もなかったようにアトラスを振り返ると、
「お父様がお待ちです」とだけ言ったのだった。
アトラスは内心ため息をついた。彼がこの島に来てからもう4日も経つのに、この侍者は彼との距離を一向に縮めようとしないのだ。
「ところで名前はなんていうの?」
「私の名前ですか」
アトラスの問いに、彼は異常な狼狽を見せた。
「そう、名前。なんていうの?」
「私の名前は・・・ワンです」
「ワン?」
アトラスは笑って、
「ワンって、数字のワン?」
男は目を逸らして頷いた。
「ずっとその名前なの?」
その問いに彼はためらいつつも、頭を振り、
「親にもらった名前はコエナでしたが・・・」
「コエナ・・・」
アトラスはつぶやいた。
「そのワンっていう名前は父がつけたんだろうね」
コエナは頷く。
そうだろう。やっぱり思った通りだ。
アトラスはコエナに向き直り、まじまじと彼を眺めた。彼のその面長で素朴な顔つきは嫌いではない。そして、(以前は夜だったので気付かなかったが)容赦ない日の光に照らされて、彼の身につけている上着が実は粗い作りであることや、その服に付いているドニのシンボルが拙い作りであることが見てとれた。
「父に仕えてどれくらいになるの?」
「千日です」
それなら、まだこの時代は最近作られた方だと言うことになる。ゲーンは、せいぜい3年位前にこの時代を作ったに違いない。
しかし、それ以前はどうだったんだろう。この世界は何らかの形で存在していたのだろうか?ここにいる人達は、ゲーンが現れる前の記憶を持っているだろうか?
もしそうだとしたら、その記憶は本当の記憶なのか、それとも「記述された」記憶なのか・・・。

アトラスは今まで記述について学んだ中で、記憶については記述出来ない事を知っていた。無論、直線的に人の記憶を操作する事は、だが。
それでも、時代を作る時に、その仕組みの複雑さからかよく分からない因果関係が働き、新しく作られた時代であるにも関わらず、すでに「歴史」を持っている場合がある。もちろん、本当にあった歴史ではない。作られたばかりの時代なのだから。
それでも、その時代の住人にとっては、あたかも本当にあったことのように記憶されるのだ。彼らにとって過去は、アトラスやゲーンが自分たちの過去について感じるのと同じ感覚で、感じているに違いない。
いや、むしろゲーンはそうだと言っていた。アトラス個人としては、もはやそれが本当かは分からないのだが。

その時、甲高い声がして、アトラスはあたりをみわたした。すると、羽ばたくような音がして、大きな影が彼の頭上を通過した。それはずんぐりとした体の動物で、まるで泳ぐように空を飛んでいた。
「あれは何?」
アトラスは指さした。
「あれですか、あれは鳥です」
アトラスは「鳥」と呼ばれた動物が、長い腕を使い自分の体を引っ張るような動きで湖を旋回しているのをみた。
「面白い!あんな鳥みたことない!」
他の時代でも様々な鳥を見たが、あんなのは初めてだ。実に奇妙だ。
というのも、その体は空を飛ぶには余りにも体が重そうだし、羽根だって毛でフサフサしている。鳥と言うよりは、ネズミか何かに近い。

どういう記述をしたんだろう?そしてどうしてこんな動物を作ったんだろう?それとも作らなければならなかったのだろうか?もしも作るつもりもないのに偶然こんな鳥が出来てしまったのだとしたら?

アトラスには、ゲーンがわざとこんな生き物を作るとは思えなかった。

(記事編集) http://riven5th.blog81.fc2.com/blog-entry-69.html

2010/01/17 | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

第11章 後半

   ↑  2010/01/15 (金)  カテゴリー: アトラスの書
日の出前の暗闇の中で、アトラスは目を覚ました。一瞬、今自分がどこにいるのか分からなくなる。ハーブの強い香りが、狭い部屋の中でもむっとするほど立ち込めていた。
体を起こし、闇の中で聞き耳をたてると、静かに、しかし素早く小屋の外に這い出した。

2つの月が沈み、大地は闇に包まれていた。
深い闇だ。
そして、その大地とは対照的に空は明るかった。まるで砂漠の夜のようだ。その空を見上げながらアトラスは自分が地球にいるのではないことを感じていた。
狩人の星はどこ?
北斗七星は?
広い空の星屑のなかにまぎれているのか、それとも全く違う世界に来てしまったのか・・・。つまり地球とは違う宇宙にある世界なのか・・・。
そんな疑問がここ数ヶ月ほと彼の頭に巡っていた。それは危険な、決して口には出来ない疑問だった。

『記述について知れば知るほど、僕は父の言う「世界を想像している」という見方に疑問がわいた。』

最初は、彼もこの思いつきを馬鹿げた考えだと思い頭から払いのけようとした。そうだとも、確かに自分たちは世界を創造している。そうに違いない!
そうでなければ、どうしてこんなに正確に接続先の世界が、記述書にかかれた通りの姿であるものだろうか。
それにあらかじめ存在する世界に接続しているとしたら、どんな記述書にもぴったり合う世界見つかるよう、宇宙に色んな世界が無限に用意されているというなら、それは無理がありそうだ。
それでもやはり、アトラスには父のシンプルすぎる見解に違和感を感じでしまうのだった。

そんな事を考えながら歩いていると、池を見渡せる石の板にたどり着いた。そこでアトラスは前のめりになって暗い湖面を覗き込んだ。
今や、月はほとんど沈みどこからどこまでが湖なのか分からない。こうやって湖を覗き込んでいると、まるで月の無い夜に火山口を覗いている気分になる。何も見えないだけに、心の目では色々なものが見えた。つまり、単なる「無」では終わらない、それが闇だった。以前ゲーンに連れられた世界で見た雪とは違い、闇は形を持っている--それも何千もの多種多様な姿だ。闇はうつろうものであり、無限だった。
やがて彼の背後の丘の頂上で、朝が明けようとしていた。ゆっくりと、じわじわとしたスピードで、目の前の山腹にくっきりとした影を縁取りながら、光が湖の器に注がれていく。
その様子をうっとりと眺めていたアトラスは振り返り、目を細めて丘のすそ野の向こうから駆け上がってくる眩しい光を見上げた。そして再び振り返ると、湖の縁に何かがいるのに気づいた。

最初、アトラスはアシカか何かの海の生物なのかと思ったが、不意にそれが直立し、日の光に照らされて正体が分かった。
少女だ。
一人の少女がそこにいた。
眺めていると、彼女はまたしゃがみこみ、何故かお辞儀のような動きを何度も繰り返している。
一体何をしてるんだ?
アトラスは顔をしかめた。
そして次の瞬間、驚きとともに彼は理解した。
洗濯をしてるんだ!
彼女の近くにある山は、バスケットいっぱいに盛られた濡れた服だったのだ。
この発見に思わずアトラスが笑い出すと、突然彼女の体がこわばり、怯えた動物のように辺りを落ち着きなく見渡し始めた。そして、手早くバスケットに服を集めると、彼女は小走りに山腹を駆け上がりまだ暗い丘の方へ消えて行った。

アトラスは彼女の突然の行動に驚き、呆然としていた。
太陽は、今や顔を半分出してる。その光の中に、藁葺きの小屋が姿を現した。その長く暗い輪郭は深い闇に浮かび上がっていた。
アトラスは円を描くようにして腕を広げると、濃厚で新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んだ。そして、少し早い朝のスタートを切ることに決めて、小屋の方へ駆け上がったのだった。

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