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ティアナの書 その12

   ↑  2010/01/23 (土)  カテゴリー: ティアナの書
グラインダーが運ばれてきた。
最初にやってきたのは、そのマシンの頭脳となる操縦室だった。その部分だけでもエクスキャバターの4倍もの大きさだ。これほど大きいものだが、これから運ばれるほかの部位に比べると実はそれほど驚くほどのものではない、少なくとも大きさに関して言えばだが。翌日には、二つの巨大な足が運ばれ、その後は7・8時間かけて胴体を成す18もの部品が群れを成すように次々と大空洞に運ばれてきたのだった。
アトラスは、次々とトレーラーがやって来て大空洞の北の端を埋め尽くしていく様子を好奇の目で眺めていた。そして、もう終わりだろうと思っていたころ、6台の大きな半装軌車が掘削アームを乗せてやってきたのだった。

こうして全てのパーツが運ばれ、グラインダーの再組み立てが始まった。
それから何週間か、若いギルドマン達はもっぱら伝達係として突如として現場に現れた他のギルドマンの間を駆け回っていた。図表や地図をギルドからギルドへ運ぶため、せわしなく大空洞の中を走り回る役目だ。そうでない時は、巨大な機械がどんどん組みあがっていく様子をひたすら見上げるばかりであった。
それは長く、骨の折れる過程だった。
やがて3週間目が過ぎようというころ、ようやくグラインダーが完成した。
今はつやの無い黒い巨大な体が静かにひっそりと、大空洞の天井の下でうずくまっている。巨大な切断アームを横たわらせているその肢体は、まるで蛙とカニの雑種のようだ。他のマシンと同じく、グラインダーは外形は古代から変わっていないが、その性能は常に改良・改造を繰り返し行われてきたのだ。

その巨大な機械の前に立ち、アトラスは生まれて初めて、(ドニという)種族の野心に比べて己の存在の小ささを感じていた。ドニ人は長生きする人種ではあるが、彼らを閉じ込めているこの岩石がどれほどの昔からあるものなのかは理解することすらできない。しかしそんな古代の領域に、ドニという種族は巨大な機械を持って立ち向かい、その飾り気も無く愛想も無い石の支配下から活路を掴み取ってきたのだ。
グラインダーはただの機械ではない、それはあたかも岩の中からの叫びのような主張そのものだった。
―― これがドニだ!小さくて儚い生き物かもしれないが、反骨精神は神々しいぞ!

アトラスはグラインダーに背を向けると、今度はしばらく舗装された床を踏みしめながら、頭上の闇に向かってまっすぐに伸びる巨大な柱の間を歩いた。ふと、立ち止まり辺りを見回す。
背後にはグラインダー、左手側にはまるで巨大な黒甲虫石のようなブロワーとロックバイター。そして前方にはまるで柱と天井に挟まれたカマキリのようなオールドストーンティースの赤黒い巨体がうずくまっている。子供のころこの巨大な機械の絵を絵本で見たのを、アトラスは鮮明に思い出していた、マシンが岩の中に食い込んでいき、背後のトレーラーの列に粉塵を飛ばしていたあの絵を。
大人になった今、アトラスは実際にそのマシンを目の前にしている。彼はなぜかうなづいていた。そうだ、実物を目にして、初めてその大きさや強大さを実感できる。どんな絵でもこの凄さは伝わらないだろう。それくらいすばらしいものだった。


その夜、アトラスはほとんど眠れなかった。もうすぐあの機械が動く時を生きてこの目で見れるなんて!
『昔、こうして僕達は地中深くから岩を掘り、巨大竪穴を作り、そしてとうとう地中の闇から光ある地上へたどり着いたんだ』
そういって間違いなく自分の子や孫に伝えたい程の出来事がまもなく始まるのだ。
そして翌朝、アトラスは早く目が覚めた。早く始まらないか居てもたってもいられない気持ちだった。しかし、彼の期待をよそに、マスターたちはみな慎重だった。
掘削を始める前に試掘穴を掘り、岩石調査が行われることになった。分析ギルドのメンバーが大空洞の中央に簡易実験場をつくり、「サンプラー」と呼ばれる弾丸のような形の小さなドリルマシンを使い、これから掘る場所の石のサンプルを集め始めたのだった。

アトラスにとって、それから数週間は欲求不満の毎日だった。ほとんどの作業が終わったはずなのに、掘削が開始しないのだ。実家から送られてくる手紙にドニ中がこの事業に興奮しているというようなことが書かれていたが、彼の興奮はとうに冷めてしまっていた。そして、そう感じているのは彼だけではなかったらしい。
ある日、アトラスがその日も伝達係をやってエクスキャバターに戻ってくる途中でマスターテラニスの部屋を通りかかると、彼はテラニスが机の上で頭を抱え込んでいるのに気づいた。一枚の紙が彼の前に置かれている。
「調子がお悪いのですか?先生」
呼びかけられてテラニスは頭を上げた。その表情には疲れが浮かんでおり、目はどんよりとして活気を失っていた。
「ドアを閉めて入っておいで、アトラス」
アトラスは言われたとおりにした。
「そこに座りたまえ」
言われるままに座りながら、何かいやな予感がした。
「君の質問に答えると、答えはノーだ、アトラス。私は別に具合が悪いわけではない、少なくとも体調的にはね。しかし、精神的には、というと答えはイエスとなる。私は精神的に疲れた・・・そうつまり・・・」
「失望した・・・?のですか」
テラニスは力なく笑った。
「最初はそんなこと関係ないと思っていたんだが、ある段階から全てのことが私の手から離れてしまった。というより前に、我々は結局、評議会の手駒に過ぎなかったんだな。それでもまさか自分がこれほどまでに全く蚊帳の外に置かれるとは思っていなかったよ。今まさに素晴らしいことがこれから起ころうとしている、それなのに我々の内で恐らく地上に這い出る場面に立ち会える者はほとんど居ないだろうよ・・・そうしたいと思っていたけどね」
アトラスは、テラニスの思わぬ言葉に驚いた。まさか、テラニスまでもがそう感じているとは思っていなかったのだ。
「これでは、我々は単なる(新しい世界への道を切り開くだけの)開拓者じゃないか。人として、私は自分のことをもっと広い視野で捉えていたよ。そう、もちろん隊員である君も同じく、(未開の世界を探検する)『探検者』なんだとね」
「そのとおりですとも、先生」
「うむ、しかし実際は今や我々は余分な存在だ。我々の仕事はもう終わったらしい」
「それならなぜ、私達を家に帰さないんでしょうね」
その問いに答える代わりに、テラニスは先ほど彼の目の前においてあった紙をアトラスに差し出した。アトラスはその内容にさっと目を通し、驚いて顔を上げた。
「ああ、本当におしまいなんだ・・・」
「その通り」
テラニスは落ち着いた様子で答えた。
「セレモニーの後のことになるだろうがね。式には参加してほしいそうだ。まあ、我々が式に呼ばれないというのもおかしな話だからな」
その言葉にわずかながら辛辣さを感じて、アトラスは驚いた。というのも、テラニスは個人的な願望など持たず、(評議会の)忠実な僕で、上から何を命令されても喜んで従う人物だと思っていたからだ。ほとんど表には出していないが、もしも彼がこの理不尽な扱いに怒りを感じているとしても、その内なる激昂をわずかでも覗かせるというのは、彼らしくなかった。とはいえ、テラニスは彼が事業から爪弾きにされることに対して、明らかに傷ついているようだった。
「先生がした事業への貢献を、きっと上も認めてくれますよ」
「かもしれないが、結局、貢献したと言われるのは私やお前ではなく、地上に踏み込んだ者なのだよ。そうした名誉は他の誰かに与えられるだろうよ」
そこまで話して、テラニスは黙り込み、じっと机の上の紙を眺めてた。そして、再び顔を上げると、
「すまない、アトラス。こんなことを君に話して、楽になりたいというわけじゃなかったんだ。私が話したことは忘れてくれたまえ」
アトラスは頭を下げ、
「仰せのままに」
と立ち上がったが、何か言い足したい気分になって続けた。
「先生は悪くないですよ。いつも僕らをうまく指揮して下さっていたじゃないですか。僕達はそれを忘れたりしませんよ」
テラニスは驚いたように顔を上げたが、再びうつむいてしまった。その瞳には暗い影が落ちており、明らかにエファニスのことを思い出しているようだった。
「掘削は明日開始される。セレモニーは1週間後に行われるだろう。その間の時間を有効に使えよ、アトラス。そして見れるものはよく見ておけ。ここに再び来れるようになるのはいつになるか分からないからな」






===========
ハードカバーp44まで、でした。

疲れました・・・要約でいいなら間違いなくすっ飛ばすところでした。
そのせいで、訳が雑になっているかもしれません。ごめんなさい、もうこれが限界です。
こういうのが続くと、モチベーション維持も難しくなるので、これくらいのクオリティーで我慢してください、、
致命的な間違いはしていないはずですが、もしかしたらニュアンス的に間違いがあったかもしれません。
けど、ぶっちゃけいちいち分析している余裕が無いです。あんまりここに時間をかけているとマジでやる気がなくなりそうなんで、、、

読んでいるほうも退屈じゃなかったでしょうか・・・・後もうちょっとしたら急展開があってちょっとは楽しくなりそうです。次回も序盤はまたちょっと説明ばかりでつまんないですが・・・。
1章終了まであと19ページとなりました。後もう少し!

さて、1月の目標であった「この段落を終了させる」というのを完了することができたので、1月中はティアナの書はここまでとし、アトラスの書を訳していきます。あと8日くらいしかないですけどねw

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