【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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第4章 その1

   ↑  2006/10/29 (日)  カテゴリー: アトラスの書
<<4章前半>>

その夜、月がわずかに顔を出し始めた頃、アトラスはそっと寝床を抜け出した。
昼間の洞穴のことが頭から離れず、アナが寝静まったのを見計らって見に行こうと考えたのだ。
音を立てないように注意しながら裂け目から這い出て、貯蔵庫から取り出しておいたロープとリュックを片手に、火山のカルデラへと向かった。

火山を登り、カルデラの淵までやってきた時、彼はカルデラの底から聞きなれないうねりを聞いた気がして、首筋にサーッと寒気が走るのを感じた。
怖い。
しかし、好奇心のほうが先に立つ。
注意してカルデラへと降りると、そこは異様な熱気に包まれていた。地面から蒸気が音を立てて吹き出している。アトラスは壊れそうなほど鼓動する心臓を押さえつつ、歩を進めた。
そして、それはあった。
昼間と同じようにバッテリーのそばに、ぽっかりと深淵を湛えた洞穴が。
アトラスは、恐怖を抑えつつも、逃げ出しそうになる自分を懸命に抑えて、とうとうその洞穴に足を踏み込んだのだった。

内ポケットから火種を取り出して、火をつけるとぱーっと洞穴の様子が浮かび上がった。
洞穴は、どうやらただの穴ではなくトンネルのようだ。緩やかに傾斜しつつも、まるで蟻か何かの住処のように綺麗に石が削られたトンネルが続いている。その奥の闇は、どうやら深そうである。
驚いたことに、トンネル内は火山の中とは思えないほど涼しい。しかも、まるで風がトンネルの奥から吹き出して感じられるのだ。

アトラスは何度も後ろを振り返りながら、恐る恐る進んでいった。しかし、まもなくさっきまで見えていた入り口は、傾斜したトンネルの壁に阻まれて見えなくなっていく。それでも、彼はまるで何かの魔法にでもかかったかのように、歩を進めていく。
歩きながら、彼は火山の硫黄のにおいが薄らいできていることに気づいた。その代わりに、彼が今まで嗅いだことの無いような匂いがトンネルの中からしてくる。少しかび臭いような、とにかくあまりかいだことの無い匂いだった。

そっと壁に触れてみる。
表面は思ったより滑らかで、冷たく、そして乾いていた。
壁を観察していると、ふとその先の壁に変わったところがあるのに気がついた。壁に文字が一文字、彫られていることに気づいたのだ。その文字は、アトラスの身長の半分ほどの高さ、そして彼の横幅の2倍ほどの幅という大きな文字だ。それを見て、彼はハッと息を呑んだ。
『ドニだ・・・間違いない。ドニの文字だ!』
どういう意味なのか分からなかったけれど、彼はいつかのためにその文字をしっかり記憶に刻み込んだ。
それにしても・・・・。
やっぱり、ドニは本当にあったのか!とアトラスは思う。
正直、この文字を見るまでアナが毎晩話してくれるドニの物語が本当にあったことなのか、半信半疑だったのだ。アナの部屋にあるドニの本は、アナが自分で書いたのではと疑っている時もあった。しかし、そう疑ってみては、『いや、アナが嘘をつくなんてありえない!』と思い、気持ちが交錯する。信じたいけれど信じられない、それくらいアナの話してくれる物語は神秘的で、現実離れしていたのだった。

アトラスはここまで来て、引き返すことにした。アナが起きて彼がいなくなったことに気づく前に帰らなくてはならないからだ。
引き返していると、急に足元に丸いものを踏んづけて彼は、転倒しそうになった。
「なんだ・・・?」
と足元を見ると、何かがころころと転がっていく。小さな石ころのようだ。しかし、不思議なことにその石は始めはうっすらと、そしてだんだん強く光り始めたのだ。
急いで拾ってみてみる。
熱いのかと思ったら、不思議なほど冷たい。
それは完全な弧を描いた球体だった。何かの大理石で出来ているようだ。アトラスは色々な岩石をもう10年も収集しているが、こんな石は見たことがない。それに、こんなに明るく光っているのに、玉自体は冷たいということも、とても不思議だ。
持っていた明かりを消して、その光る玉を掲げて、他に同じような石はないかと探したが、残念ながら他には落ちていなかった。

もっと探索したいと思ったが、もう日の出が近い。アトラスは急いで出口へ向かったのだった。

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