【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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アトラスの書 第9章

   ↑  2006/12/23 (土)  カテゴリー: アトラスの書
<<<アトラスの書 第9章>>>PB156~169ページ(HC111~120ページ)

 さて、9章はドニマニアでもない限り最後の一部以外、話の全体的な流れ的には瑣末なのでほとんど割愛させていただくことにする。

 話の内容はこうだ。
 彼らはドニの「下町」っぽい所を抜けてようやく「ジェターリ地区」の門をくぐった。この地域はギルド地区だ。ここにある住居は下町のそれよりも明らかに手が込んだ良いものであり、より身分が高い人たちが住んでいたことを匂わせていた。つまり、ギルド地区であるここに住んでいるのは、上から派遣されたギルドの仕事を監視する役目をもつ人たちが住む場所だと思われる。
 そんな中に今回の探索の目的地、「共同図書館(Common Library)」はあった。
 ここは、ゲーンの話によると(恐らくギルドの)労働者層のための図書館らしい。というのも、もっと上の身分の人たちは自分たちのための本を占有しており、また時代すらも持っていたらしい。ここはそうした時代を持たない人たちが、ギルドの制約の元、許可されている時代へ飛ぶことが出来る場所なのだ。
 半ば崩壊している図書館の中を歩き回り、隠し通路を探し当て先に進んでいく。この隠し通路の出し方も本来ならばゲームのMYSTのようにある種のパズルを解いてあけるもののようなのだが、短気なゲーンはそんなことには構っている余裕が無いらしく手近にあった石の台座などを壁に打ち付けて無理やり先に進んでいった。
 そういえば、少し話が前後するが、ドニの街の中をゲーンは迷うことなく進んでいったわけなのだが、これには訳があった。それが、トンネルの最中でも頻繁に開いていた「ノート」だ。このノートにはトンネルの経路のことだけではなく、ドニの街の地図も書き込んであるらしく、ゲーンはこれを参照しながら進んでいた。もちろん彼自身崩壊前のドニを幾らか知っているのでそうした理由もあるのだろうが、こうした父を見てアトラスは道を熟知していることを驚き、そしてたとえ知らない道があってもノートを見ればすぐに分かってしまうゲーンに少なからず尊敬の気持ちを抱いていたのだった。
 それにしても、とアトラスは思う。彼は今まで父がノートを見ているのは見たことがあるのだが、そのノートに書き込んでいるのは一度も見たことが無い。それについてアトラスは、「きっと夜に書いているのかも、僕の日記みたいに」と解釈したのだった。

 さて、話が少し横に逸れたが迷うことなく二人は最終目的地である図書館の中央「ブックルーム」へと足を踏み入れた。そこは比較的広い部屋だった。明かりがともされており、壁一面に棚が置かれている。そして部屋にはいくつも長い作業台が置かれていた。その作業台には8つの骸骨が台へ覆いかぶさるようにして座っていた。何かの作業の途中だったのだろうか。背後の壁際には彼らの仕事の監視役と思われる骸骨が落ちていた。
 「ブックルーム」という名前がついている癖にここには本が置かれていない。代わりに棚には箱やボトル、紙、フィルター、筆記用具など雑多なものが置かれていた。見た所ゲーンが欲しがるような本が置かれているような様子は無い。この様子に困惑したアトラスだったが、それでもどうやらゲーンには何らかの目的があるらしく、棚を手当たり次第にのぞいて探し物を始めた。
「何を探しているの?」
 と、アトラスが聞くと、どうやら探すのに夢中になってアトラスのことをすっかり忘れていたらしいゲーンは、うるさそうに
「この先の細い通路の4つか5つ目の部屋の先に本屋があるはずだ。そこを見て来い。もし鍵がかかっていたら教えろ。でもまあそんな時間は無かったはずだから開いているとは思うがな」
 いや、そんなことは無い、とアトラスは思った。これまでの街の惨状を目の当たりにしているうちに、彼の中でドニの崩壊が短時間のことだったというのが分かり始めていたのだ。ゲーンの言うとおり夜のことだったのだろう。それなら普通の人は寝ている時間だ。
 ゲーンにいわれたとおり本屋らしい場所へ行く。ドアは地震でもろくなっていたらしく、少し触れると倒れていった。中は三方を棚に囲まれた狭い部屋だった。その棚はほとんど空っぽだったが、8冊だけ厚い革装丁の本が置かれていた。そのうちの一冊、赤い表紙の本を手に取ると、そのあまりの重さに驚いた。とてもじゃないけれど紙だけで作られているとは思えないほどの重さだ。そして、本を床に置き何が書いてあるのか中を開いてみると・・・・
 なんにもない!何度めくれども白い、何も書かれていないページが延々と続いていたのだ。他の本も取り出してみるが同じだった。ここに置かれている8冊の本はみな何も書かれていない本だったのだ。ガッカリしつつも、とりあえず何も持たずに帰れないのでそのうちの一冊を脇に抱え、怒られることを覚悟しながらアトラスはゲーンの元へ戻ったのだった。

 もとの部屋へ戻るとゲーンは十数個の琥珀色のインクポットが入ったトレーを眺めていた。そのうちの一つ、大きなクリスタル形のポットを持ち上げて見る。容器を通して琥珀色の影がゲーンの青白い顔に映っていた。ゲーンはアトラスが帰ってきたのに気づくと彼のほうへ向き直って聞いた。
「それで、何か見つけたか?」
「それが・・・あったけど何も書いてないのしか・・・」
 といいながら、もうゲーンに怒られると思い、彼は身を硬くした。ところがゲーンはアトラスから本を受け取ると何枚かめくり、
「良いだろう。これこそが俺が探していたものだ。他に無かったのか」
 と言ったのだった。その答えにアトラスは困惑しつつもうなづいた。
「けど、父さんはなにかの時代が書かれている本を探しているのかと思っていたよ。だってこれじゃ、ただの本じゃないか」
 するとゲーンは笑って答えた。
「いや、そうじゃない、アトラス。これはただの本ではない。コルティーネア(Kortee'nea)と呼ばれる本なのだ。何も書かれていない・・いや、書き込まれるのを待っている本とでも言おうか」
 アトラスはゲーンを見つめた。書かれるのを待っている本・・・・。
 そんなアトラスにかまわず、ゲーンはさっさと彼のリュックの口を開けるとその本を入れ、続いて尋ねた。
「それで、本は何冊あるんだ?」
「8冊」
「よし。ではそれも持って出て行こう。インクも見つけたしな」
 そういって、先ほどの琥珀色のポットを指差す。
「それにペンもだ。これで探していたものが全部揃った。さあ、急げ。夕食までに家に帰るぞ」


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