【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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第1章その2

   ↑  2006/10/27 (金)  カテゴリー: アトラスの書
場面は前回の場面の夜へと移る。
アトラスが自分の寝室の外の小さなバルコニーに腰掛けて月を眺めているところから始まる。
彼の目下では、アナがケーキを作っている様子が見える。ケーキもまた、猫のフレイムと同じく、アトラスの7歳のためのプレゼントなのだ。
傍らにはフレイムが眠っている。
幸せな情景。
本当に、今ここにいることが幸せだとアトラスは感じるのだけれど、最近「これ以上の幸せがあるのでは?いや、きっとあるはずだ」と感じてしまうのだ。

ふと、空を見上げると狩人の星が見えた。アナが教えてくれた星だ。
アナはたくさんのことを教えてくれたけれど、それでもまだまだ知るべきこと、学ぶべきことはたくさんあるとアトラスは痛感していた。
そういえば、かつて彼はアナに「いつになったら世の中の全てを知ることが出来るの?」と聞いたことがあった。それを聞いて、アナは笑ってこう答えた。
「学ぶということに終わりはないのよ、アトラス。世界にはたくさんのものがあるの。そう、私たちが知りたいと望む以上の世界があるのよ」
彼には、祖母の言う意味が良く分からなかった。だけど、だだっ広い夜空を見上げるとなんとなくその途方も無さが感じられる気がする。それでも、やっぱり全てを知りたいとアトラスは思ったのだった。

というように、アトラスは7歳という年齢だけあって、好奇心の塊だ。この後、アトラスのそばにアナがやってきて、アトラスがしている「実験」について聞くシーンが続く。
この「実験」というのは、7歳にしては凄い。題材は、砂丘の砂の動きについての観察というものなのだけれど、風が吹いたら砂が動くという基本的な点から始まり、砂丘の形がどうしてああいう形になるのか、砂丘の丘の風向側と逆側を成している砂の粒の大きさの違いや、崩れやすさ、それから砂丘の丘の傾斜角度まで測っている。子供にしてはかなり注意深い観察力だ。
こういう点からもアトラスの好奇心の強さが伺える。

「どうやら、『全体的視点』で観察が出来ているようね、アトラス」
「全体的視点?」
「そう。私のお父さんが良く言っていた言葉なのよ。つまり、ひとつの物事をいろんな角度からみて、小さな要素がかみ合うかどうか考えられているってことなの。考えうる全ての疑問に答えてこそ、やっと『理解した』ということになるのよ」
そう言って、アナは微笑み、孫の肩にやさしく手を添えて続ける。
「いまあなたが考えていることは、所詮砂丘というとっても小さなことだけど、そういうものの見方ってとても大切よ。これから先、もっと複雑で大きな物事を理解しようというときでも、『全体的視点』で見なければならないという原則は同じだから。いつでも全体を見ようとしなさい、アトラス。様々なものとの相互作用を考えるの。ひとつの物事の『全体』は必ず他のもっと大きな物事につながっているということを忘れないで」
アトラスはアナの言葉に真剣に耳を傾け、相槌を打っている。その真剣さは、7歳という年齢を卓越しているようにアナには感じられた。その様子に、アナは「なんて誇らしい」と内心感心してため息をついてしまうのだった。

本当に、本を読んで感じるけれどアトラスは物凄く良い子だ。好奇心旺盛で、それでいて注意深く観察をする忍耐力もあり、まっすぐで、とてもやさしい。アナは、上の台詞からも分かるようにアトラスの良き育て親であり、また良き教師でもあるように見える。
彼女はいろんなことを教えるけれど、一方的に教えるだけではなくて、ある程度アトラスに好奇心に任せておいて、傍らでものの考え方、見方を教えることで、好奇心の芽を摘むことなく伸ばしている。俺も親になったらこんな風になりたいものだ。

やがて夜も更け、アトラスはベッドに入る。傍らで、アナが寝る前に物語を話してくれるのが毎晩の習慣になっているようだ。色々な話の中でも、アトラスはドニの王様、ケラス(Kerath)王の話が好きらしく、何度も聞いたことがあるのにまた聞きたいという。
以下にその内容を記しておしまいにしておく。

ドニの国が大きな地震に襲われ、それから逃げ出すために人々がここにやってきたのは大分昔のことといわれている。そう、数千年も前の話だ。
ケラスは、そのドニの最後にして偉大な王だった。なぜ最後の王かというと、別に追放されたからというわけではなくて、彼は自分で王として出来ることを全てしたと感じると、自ら王位を退いて元老議会を設立し、ドニの国を議会という形で運営していくことを決めたからだ。
これが、ケラス王が最も偉大だといわれる所以だけれど、アトラスがすきなのはこういう話ではなくて、若きケラス王の「毒水があふれる場所」であるTre'Marktee砂漠地下での冒険譚らしい。(ここの部分についてはあまり細かく書かれていない)
アナは、アトラスがどうしてこの物語に惹かれるのだろうかと疑問に思う。死んだ父の弟によって追放された若きケラスに自分の姿を当てはめて想像しているのだろうか。それとも他に、なにか惹きつける要素があるのだろうか。
ケラス王がオオトカゲを手懐けて、その背中に乗ってドニの首都へ帰るところまで話したとき、アナはアトラスが彼女の言葉の一つ一つを追唱していることに気づいた。全ての言い回しや物語の流れを覚えたいと思うほど、アトラスはケラス王の話がお気に入りのようだ。

「ねえ、おばあちゃん、物語ってもっとたくさんあるの?」
「ええ、それこそ何千もあるわ」
といって、アナは笑う。
「全部知っているの?」
「いいえ、それは不可能だわ。だって、ドニはとっても大きな帝国だったの。だから図書館だって、まるで小さな街のようだったの。もし、ドニの話を全て覚えようと思ったら、数回分の人生はそっくり必要だわ。私が覚えているのは、たくさんの話の中のほんの一握り」
そう聞いて、アトラスはあくびをしながら聞く。
「ねえ、この物語って本当に起こったことなの?」
「本当だと思う?」
アトラスは、この問いにしばらく黙り、
「そうじゃないかと思っているけれど」と答えた。
しかし、その様子から「真実を知りたがっている」とアナはアトラスの様子から感じ取った。

夜も更け、アトラスは眠りについたのだった。

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