【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

スポンサーサイト

   ↑  --/--/-- (--)  カテゴリー: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(記事編集) http://riven5th.blog81.fc2.com/?overture" target="_new

--/--/-- | Comment (-) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |

ティアナの書Part1 その3

   ↑  2006/11/09 (木)  カテゴリー: ティアナの書
<<<Part1 その3>>> ハードカバー8ページ~

 アトラスはギルドマスターのキャビンの前で少し立ち止まり身なりを整えると、背筋を正しドアをノックした。すると、
「どうぞ」
と落ち着いた自信に満ちた声が返ってきた。
 ドアの重いかんぬきを後ろへスライドさせて室内に入ると、後ろを向いてドアを慎重に閉めた。これはここでの習慣みたいなものだった。船内の全てのドアは、非常時に火災や害のあるガスが入らないように厳重なつくりになっているからだ。
 振り返ると、マスター・テラニスがデスクで最新の測量図を見ている。テーブルの前にはマスター・ゲランが立っており、また三日前に来たばかりの4人の監視員も居合わせていた。アトラスは彼らのほうへ歩を進め、頭を下げた。
「お呼びですか、先生」
「ああ。だがちょっと待ってくれよ、アトラス。その前にゲラン親方が持ってきた知らせについての話し合わなくては」
了解して頭を下げる。が、立法ギルドのあの大きな男、ケドリがこちらをつぶさに見つめているのに気づいてアトラスは不思議に感じた。
「それで、ゲラン親方」
といいながら、テラニスは測量図に描かれた赤い線を指す。
「親方は、このエリアを迂回すべきだといわれるんですね?」
ゲランはうなづき、
「その断層自体は狭いんじゃが・・・周りの岩の密度が明らかに低くて、壊れそうで危なっかしくてやれん。もちろんそんなことはお構い無しに堀り進んで両側を無理やり支えることも出来きますがの、そんなことをするくらいなら他の方向を掘った方がマシですじゃ」
「どうしてそんなことが分かる?」
ケドリが会話をさえぎった。ゲランは盲目の目をケドリに向け、にっこりと微笑んだ。
「んにゃ、ハッキリ分かっているといわけじゃねえですよ、マスターケドリ。カンですじゃ。こいつぁもっとでかいマグマ貫入部の入り口に過ぎねえ予感がするのでさぁ。火山つう大きな構造の一部だとね。木の根っこ想像しなさると良い*1。採掘者としちゃあ、こういう不安定なところを掘りたくないっていうのが信条でね。もっと固くて、完璧な岩の方が良い。支えを必要としないようなガッチリとした岩の方がね」
ケドリはゲランの言葉に困惑の色を表す。
「しかし、何でも支えるのが君たちの仕事じゃないのかね?」
この言葉にはテラニスが答えた。
「その通りですが・・・。以前お話したとおり、なるべく完璧な仕事を心がけています。なので、もし長い経験をお持ちのゲラン親方がああおっしゃるなら、しばらく横へ掘ってから、また上へ掘り進める方が良いかと。とにかく、わざわざ危険なところに踏み込むなんて愚は避けたいですからね」
「ふむ・・・それで迂回するにはどれくらいかかりそうなんだ?」
テラニスは微笑んで
「1・2週間のことですよ」
ケドリはその答えに不満のようだったが、黙っていた。それを見て、テラニスは一安心して、再びゲランに顔を向ける。
「こういう事情なのでしょうがない、ゲラン親方の提案を受け入れよう。引き返して迂回をすることにしよう。さて、すぐに調査計画を立ててください」
「自分でとりかかりますぜ、先生!」
ゲランはにっこりと微笑んでそういうと部屋を出て行った。

「アトラス、前へ!」
「はい」
アトラスは狭いキャビンを通り、先ほどまでゲランがいた場所まで進んだ。
「私は君をこれから11日の間、マスターケドリに預けようと思う。君はマスターケドリに付いて、我々の仕事や現在進行中の作業について説明したまえ。もし何か分からないことがあれば、ギルド内で分かる人に聞くように。いいな?」
突然のことに驚きながらも、アトラスはうなづいた。
「了解いたしました。ところで・・・」
と、一瞬躊躇する。
「僕の実験はどうすればいいのですか、先生」
すると、テラニスはケドリを一瞥して
「それは、マスターケドリ次第だ。もし彼が許してくれるなら、実験はもちろん続行しても構わん」
ケドリはどうやらこの会話に興味を持ったらしく、
「実験だって?」
と、アトラスの顔を覗き込んだ。
そういわれて、アトラスはこんな話をするんじゃなかったと気づき、下を向いて答えた。
「いえ、なんでもないんです。マスター」
「いやいや、アトラス君。私は君の実験に興味があるんだよ。どんな実験なんだい?」
アトラスは恥ずかしそうに顔を上げながら、
「火山岩を研究しているんです。その性質や組成について出来るだけ知りたいので」
この言葉に、ケドリは感心したようだ。
「おお、それはとても重要な仕事じゃないか。是非私にも見せてくれないか」
そういわれて、アトラスはどう答えればいいのか分からず、テラニスの方を伺った。しかし、彼は我関せずというように、ゲランの測量図をめくっていた。
再びケドリと目があう。そして、他の監視官が彼の様子をじっと見詰めていることに気づいて、観念してアトラスは答えた。
「おおせのままに、マスター」






--------------------注釈--------------------


「木の根っこを想像しなさるといい」 原文:「Imagine the root of a tree」
要するに、文章から想像するに、火山のマグマが通った跡のところは、岩が柔らかいので止めておきたいみたいですね。
そして、そのマグマの通り道は、まるで木の根のように地中に伸びているようですな。
全然関係ないですが、ゲランの口調には特色を出すため、よくジブリアニメなんかに出てくる老人の親方っぽい口調を心がけました。これがいいか悪いかは別として、、、
書いてみると、書く方はなんだか恥ずかしいですな。

(記事編集) http://riven5th.blog81.fc2.com/blog-entry-26.html

2006/11/09 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ ↑ |
この次の記事 : ティアナの書 Part1 その4
この前の記事 : Stone Circle 詳細攻略

Comment

コメントを投稿する 記事: ティアナの書Part1 その3

お気軽にコメントをぞうぞ。
非公開 (管理人のみ閲覧可能なコメント) にしたい場合には、ロック にチェックを入れてください。

  任意 : 後から修正や削除ができます。
 

Trackback

この次の記事 : ティアナの書 Part1 その4
この前の記事 : Stone Circle 詳細攻略
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。