【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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第2章

   ↑  2006/10/29 (日)  カテゴリー: アトラスの書
2章では、アトラスが生まれて初めての体験をする。
俺たちにとっては別段普通のことだけれど、彼は何しろ砂漠に住んでいるので雨というものを体験したことが無いのだ。生まれて初めて遠くからやってくる雨雲に恐れおののき、アナは久しぶりの雨に喜ぶところから始まる。
この時アトラスは10歳。10年も雨が降らないなんて驚きだ。それにしても、生まれて一度も雨を見たことが無い人にとっては、いつも地下からしか湧いてこない水が、空から降ってくるというのは相当鮮烈な経験だったらしい。

彼らは、嵐が来る前に急いで持っている容器を外に出し、また種を「裂け目」中に振りまいた。もちろん、アトラスは何で種なんかまくのか理解できないみたいだったけれど、とりあえずアナの言うとおりに従った。
そしてとうとうやってきた嵐。物凄い勢いで降り注ぐ雨に、アトラスは最初怖がり逃げようとしたが、アナの言うとおり雨に顔を向けているうちに、気持ちがいいという喜びを感じることが出来た。二人はそうして、嵐が裂け目を通過する間雨を浴び、その到来を喜んだのだった。

そしてその日の夜、眠っているアトラスをアナが揺さぶり起こす。
その理由は、雨が降った日にしか見られない現象が起こるからだ。
まず、空に流れ星が見えていた。そして、裂け目を上って外に出てみると、なんと裂け目から火山のカルデラまで、花のじゅうたんが出来上がっていたのだ。

「この花は、一夜草っていうの。たくさんの種が、地中でずっと何年もかけて雨が来るのを待っていたの。そして雨が降ると、一夜だけ花を咲かせるのよ。そして・・・」
アナはそこまで言ってため息をついた。その言葉は、今までアトラスが聞いた中で最も悲しい色をにじませていた。さっきまであんなに楽しそうで、興奮しているように見えたのに・・・。アトラスは心配してアナを見上げた。
「どうしたの、おばあちゃん」
見上げる孫に気づき、アナは懐かしそうに笑い、その頭を優しくなでた。
「なんでもないわ・・・ただ、あなたのおじいちゃんのことを思い出していただけよ。彼がこの情景を見たらどれだけ喜ぶかと思って・・・」

アトラスは、花畑に寝転がり、花を眺めたりしているうちに急にあることを思い出した。
「そうだ!そういえば、僕がまいた種は!」
急いでみてみると種は、芽を出していた。それを、アナに伝えると
「それなら、急いで収穫しないと!外が暑くなりすぎる前に」
彼らは、日の出までに一生懸命作業に専念したのだった。

やがて収穫を終わり、アトラスは、なぜここでは食物の育ちが良いのか調べ始めた。そして、それは土に含まれる鉱物のせいだと気づく。
その植物の育成を助ける鉱物についての研究が3ヶ月を過ぎたある日のこと・・・。
ある3つの鉱物が特に育成に役立つとつきとめ、その鉱物を使って植物を育てていたのだが、その植物がやっと収穫できるまでに育った。そこで、アトラスはその中でも一番大きくそだった根っこを収穫し、洗っていた。
すると、猫のフレイムがやってきて、横でじゃれてきたので、その根っこを少しだけ上げ、自分も食べてみた。
中々美味い。しかし、後味に苦いものが残った。
しばらく作業をしていると、アナがやってきて、
「あら、良い感じに収穫できているわね。御飯と一緒に料理しようかしら?」
といったが、アトラスは
「いや、僕が料理する。この根っこでソースを作ろうと思うんだ」
「それは楽しみね」
といって、アナは部屋を出て行った。

それからしばらく、アトラスは作業を続けていたが、夜になって急に物凄い腹痛にのた打ち回り始めた。その様子を見て、アナが飛んでやってきて
「どうしたの!何が起きたの、アトラス!」
しかし、アトラスは痛みに顔をゆがめ、声も出ない。目がかすんでくる・・・。
「もしかして、あの根・・・あの根っこのせいじゃないの!あれを食べたでしょ!?」
アトラスは、頭を振り
「食べたけど・・・ひとつだけ。でも、それは・・・」
胃が引きつり、彼は吐き、そしてアナを見上げた。
「あの根っこに何かが含まれていたに違いないわ。アトラス、何を使ったの?」
「何をって・・・」
アトラスはめまいがし、良く分からなくなり始めた。しかし、急にあることが思い浮かんだ。
そうだ!あの鉱物、あれのせいなのでは・・!?
そして、根っこを食べてみたときのことを思い出した。あの苦い後味・・・あれが警鐘だったのでは?
「ああ、おばあちゃん、こんなことをしてしまって・・・僕にがっかりしてるよね!」
アトラスは、自分の失敗を悔やみ、うめいた。
「そんなこと無いわ!この失敗から学べば良いもの、失望なんかしない」
「でも!僕は、自分だけじゃなくて、おばあちゃんも殺すところだった!僕のせいで、僕たち二人とも死ぬところだったかもしれないのに!!僕は・・僕は・・・」
泣きじゃくる孫を、アナは抱きかかえ、落ち着くまでしっかりと抱きしめた。そして、やがてアトラスの嗚咽は嵐が去るように収まっていった。

「ちょっと楽になった?アトラス」
そういって、微笑むと、アトラスはゆっくりと立ち上がり
「あの根っこ、全部取り払わないと・・・。僕・・・」
と振り返った顔に、血の気がサーっと引くのが目に見えた。
「ふ・・・フレイムは・・・」
それを聞いて、アナは走り出した。小さなオレンジ色の毛玉のように丸まったフレイムに駆け寄る。
「ああ・・・!!」
アナは、アトラスが最も恐れていることに気づき、立ち尽くしてしまった。
「アトラス・・・ああ、ごめんなさい・・・私・・・」
アトラスは黙って近寄り、ひざまずいた。
そして、まるでフレイムが眠っているときのように、やさしくそのオレンジ色の体を抱き寄せたのだった。

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