【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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第5章 その2

   ↑  2006/10/29 (日)  カテゴリー: アトラスの書
~5章 その2~

 アトラスとゲーンは、例のトンネルにやってきた。アトラスは、先日見つけたドニの文字を指差し、ゲーンに
「父さん、これ何が書いてあるの?」
と、尋ねた。しかし、ゲーンはイライラとして
「早く来い、アトラス。かなり時間を無駄にしてしまったぞ。そんなもの、また後で教えてやる」
と言って歩みを止めようとしない。がっかりしながらも、仕方なくアトラスは父親の後を追った。
「無駄にした時間を取り返すぞ。ここから先の道のりは長いが、俺には進行中の実験が幾らか残っている。早く戻って、どうなったか見なくてはならんのだ」
「実験って、どんなの?」
 アトラスは、実験という言葉に興奮して聞いたが、
「大切な実験だ」
としかゲーンは言おうとしない。
「さあ、急げ。最初のエデル・トマーンに着きさえすれば、話す時間もあろう」
「エデル・トマーン?」
アトラスがそう尋ねると、ゲーンは歩を進めつつもアトラスをちらりと見た。
「エデル・トマーンは、中間駅だ。レストハウスとでも言うべきか。先の帝国の時代に、人間世界と交易をしようという計画があったんだ。まあ、幸運にもその計画は頓挫したわけだが、地表に出れる道やレストハウスが外に出て行くドニの使者のために作られていた」
「ってことは、この道も?ドニが作ったの?」
アトラスが驚いて聞き返す。しかし、ゲーンは首を振り
「これはただの溶岩道だ。この火山がまだ活動していた何千年もの昔、溶岩がこの道を通った時に出来たものだ」
 アトラスは、またもや落胆した。壁があまりにも滑らかで綺麗に削られているので、ドニ人が作った道だと思い込んでいたからだ。
「この旅が終わる頃には、こんな小さな穴のことなんて忘れてるさ。これから色々な物を見ることになるからな。さあ、左にいくぞ。俺の後ろに付いていろよ。ここから傾斜が険しくなるぞ」
アトラスは、言われたとおりゲーンの後ろにぴったりとくっついて進んでいった。
 それにしても、このトンネルの抱える闇は威圧的ですらある。ランタンの光の先に何が待ち受けているのか全くわからないほどの真っ暗闇だ。アトラスは、自分がゲーンに頼りきりであることに気づいた。もしこんなところで独りぼっちになったら・・・。

「ゆっくり歩け」
 突然、ゲーンがアトラスを振り返った。
「道はここでおしまいだ。次は、この縦穴を降りていくぞ」
 見ると道がそこで終わっていた。代わりに巨大な楕円の穴がぽっかりと開いている。その巨大さは計り知れなく、火山がすっぽりと落ちてしまいそうな勢いだ。
 ゲーンは、ランタンを掲げ巨大な縦穴の淵を照らして何かを探していたが、やがて
「ほら、アトラス、見えるだろう左に、階段が」
 そういわれてみてみると、巨大な穴の周囲をグルグルとらせん状に回る階段が見えた。まるで、ネジが食い込んだ時に出来る溝のような感じだ。それを見てアトラスは戦慄した。あれを下っていくなんて全く考えられない!
「さて、お前が先に行くか?それとも俺が?」
 そういわれてアトラスは一瞬言葉に詰まったが、恐怖を表に出さないようにして答えた。「父さんが先に行ってよ。道、知ってるし」
「そうか。なら、行くぞ、いいな」
 と、ゲーンは言うと、心得顔でにやりと笑った。

 階段は、最初のうち数百段ほどは穴の横に掘られたトンネルの中を進んでいたのに、突然右側の壁が無くなって、アトラスはいつのまにか自分が巨大な闇の淵に吹きさらされていることに気づいた。思わず、そのおぞましい光景に体がすくむ。その時、
「あ!」
っと言うまもなく、右足からサンダルが脱げ、そのまま深い闇の中に落ちていってしまった。
あまりのことにアトラスは、壁を背にしてすっかり凍りついてしまった。呼吸を整え、なんとか気持ちを落ち着かせようとする。
 しかし、ふと不思議な感覚が彼の中から湧き出てくるのを感じた。それは、闇の中に落ちていく感覚だ。いや、ただ落ちるというのではなく、自ら闇に飛び込みたくなるような奇妙な衝動。そして、その衝動は耐え難いほどの力で、アトラスの全身の毛を逆立てた。
 その時、アトラスの目にゲーンの持つランタンの光が飛び込んできた。ちょうど穴を隔てて反対側にちらちらと光りながらも着実に降りていく光。その歩みは、まるで落ちる危険など感じていないように、軽く、そして難なく進んで行き、やがて次のトンネルの中へと消えていった。

「行かなきゃ」
 アトラスはそう自分に言い聞かせて、左のサンダルも脱ぐと、凍りついた体を無理やり動かして、一歩ずつ階段を下り始めた。それは、まるで悪夢のような時間だった。
― 落ちたら死ぬ・・・落ちたら・・・
 恐ろしい想像が、アトラスの頭を駆け巡る。その時、
「アトラス!」
ゲーンの声が、巨大な縦穴にこだました。アトラスは立ち止まり、すかさず壁を背にして立つと
「なに、父さん!」
と叫び返す。
「そこまで迎えに行ってやろうか?手でも握ってやったほうがいいか!?」
 アトラスは、その言葉に「うん」と答えたい気持ちでいっぱいだったが、ゲーンの声にどこかしら自分への苛立ちを感じて、
「いや、大丈夫!」
と、答えた。
「そうか。しかし、何でそんなに遅いんだ?こんなところで油を売ってる暇なんて無いぞ」
 恐怖を押さえ込み再び階段を降り始める。
― 木の中にいるって考えるんだ・・・
 と、何とか楽しいほうへ想像して、恐怖を紛らわせながらアトラスは少しずつ進んでいったのだった。

 ちょうど半分ほど降りきった所に、壁をくり貫いて小さな穴が作られていた。自然のものなのか、それともドニ人によるものなのかはわからなかったが、ゲーンがそこでタバコを吹かせながら彼を待っていた。
「大丈夫か?」
と、問うゲーンに
「もう大丈夫。それにね・・・」
と、アトラスは話を続けようとしてやめた。ゲーンは全く彼の話を聞いていないことに気づいたからだ。彼は、小さなノートに書かれた図に見入っている。
 しばらく眺めた後、ゲーンはノートをポケットにしまうと、
「先に行け、アトラス。俺はしばらくここでタバコを吸ってから、後から追いかける」
 と、言ったのだった。

ここまで。
話が進んできたな。わくわくする内容になってきた。
読みながらいつの間にか「ゲーンって、ちょっとカッコいいかも」って思ってしまうんですけど、、、
何せリヴンの内容を忘れてしまっているので、今のところそんなに超悪役に見えないのが困った。

英語表記の名前の訳し方について、Yoneさんにアドバイスもらいました。どうもありがとう!
英語の読み方って、わからないんですよね。
英語→日本語の詠み方のルールがわからない。そのまま英語読みなら、むしろ簡単なんだけど。
例えば、英語読みなら「Atrus」は「エイトラス」、「Sirus」は「サイラス」。
そのルールで行くと、本当なら「Eder Tomahn」は「エダー・トマーン」だと思うが、もうすでに誰かが決めてる読み方に従うことした。

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