【MYST】日本語化支援したりしなかったりとりあえずゲームMYSTの「アトラスの書」「ティアナの書」を読破したいなとか、弱気な目標に向かっていくサイト。 

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第4章 その5

   ↑  2006/10/29 (日)  カテゴリー: アトラスの書
<<4章 その5>>

「おばあちゃん!お客さんがやってきたよ!」
アトラスがそういいながら走ってアナの元に行くと、アナはその言葉からゲーンが帰って来たことを察知したらしい。アトラスが驚くほどの勢いで駆け出すと、裂け目の入り口に立ったゲーンの元へ駆け寄った。
「おふくろ・・・?」
と呟くゲーンに、アナは躊躇しながらも近寄り、ゲーンを強く抱きしめた。
「ああ、ゲーン・・・いままでどこにいたの?なんで帰ってきてくれなかったの?」
遠くからその様子を見ていたアトラスは、アナの温かい抱擁をゲーンが心から受け入れていないことに気づいた。彼女の肩に置かれた手にも気持ちがこもっていない、それにまるで物語の中の王のように、彼はアナと距離を保っていたのだった。
「子供に会いに来たのさ・・・俺の息子に」
アナの言葉が聞こえないかのように、ゲーンは短くそう答えた。

その後、アナとゲーンがキッチンで二人きりでの会話をする。しかし、その様子をアトラスは遠くから盗み見ていた。
二人は親子でありながら、少しもかみ合わない。アナの温かい気持ちも、ゲーンの前では肩透かしを食らってしまうようだ。アナは、まるで卵の殻の上を歩く時のように慎重に、あまりたくさん話さないように気をつけつつも、ゲーンが今までどこで何をしていたのか執拗に聞きだそうとしていた。一方、ゲーンは言葉少なく、答える必要が無いと思われる質問は無視し続けた。
(その時のゲーンの様子も幾らか書かれている。アトラスが見たことが無いほど高級そうな服を着ていること、そしてゲーンがパイプからタバコを吸う様子などが事細かく続く。パイプを吸うのに、ゲーンが布袋の中から取り出したものがあった。それは、なんとアトラスがあの火山のトンネルで拾った大理石の球体だった。どうやら、あの球体はタバコを吸うのに必要なものらしい。)

「しばらくここにいるんでしょう?」
そう尋ねるアナを、ゲーンはちらりと見て
「いや、明日ここをでる」
と、「明日」を強調して答えた。その答えに、アナは落胆のため息をつく。
「そうなの・・・アトラスともう少し一緒にいてくれるのかと思ってたわ。そうしたらお互いをよく知れたと思うし・・・。とってもいい子なのよ。きっとあなたも誇りに思うわ。それに・・・」
そこまでアナが言うと、ゲーンは冷たくさえぎった。
「いや、あいつを一緒に連れて行こうと思う」
「え!アトラスを連れて行くですって!?」
アナは、あまりのことに驚いて言葉を失った。
一方、暗がりで話を聞いていたアトラスの心臓は、雷鳴のように高鳴り始めた。
「なにか都合が悪いって言うのか?」
「でも、アトラスにはまだ早すぎるわ!まだ若すぎるのよ。それに、まだまだ学ばなければいけないことも・・・」
そういうアナの言葉を、ゲーンは遮った。
「早すぎはしないさ。なぜかって?奴は今、ちょうど俺がここを飛び出したときの年だからさ。それに、教育のためだっていうのなら、それこそ俺が戻ってきた理由だ。俺が教えてやる」
「あなたが教えるですって?」
「ああそうさ。あんたと俺でどっちが良いかって、俺に決まってる。俺は教育を受けているし、それに、あいつの父親だ」
ゲーンはパイプを下ろし、アナににじり寄ると顔をしかめ、
「ところで、俺のことは話してあるんだろうな?」
と厳しい顔で問う。
その言葉に、アナの顔が硬直した。その様子を見て、ゲーンは怒って立ち上がった。
「おい、まさか何も話してないって言うのか!?」
アナは、アトラスが盗み聞きしているのを感じて、声を落とした。
「でも、何を話せって言うの?『あなたのお父さんは、あなたが生まれてからすぐにいなくなった』とでも言うべきだったなの?名前すら付けようとしなかったと・・」
「アトラスと付けるつもりだったさ。そんなことくらい分かってるだろ」
それを聞いて、アナは突然怒ってゲーンをにらみつけた。
「ええ、知っていましたとも。でも、私が名前をつけたの!そして、私が育てたのよ、ゲーン、あなたじゃなくて私が!それなのに、今度はあの子を返せって言う。まるで私に保管を頼んでた荷物みたいに簡単に返せって。でもねゲーン、子供は荷物なんかじゃ無いのよ。生きて、成長してるの。そして、アトラスはまだ十分成長しきってないわ」
アナは一生懸命訴えるが、ゲーンの心にはちっとも響いていないようだ。
「あいつが成長しきってるかしきってないかは、俺が決める。それに、俺はあいつを俺の研究の手伝いをさせてやろうと思ってる。俺の助手としてな」
「助手ですって?」
「ああ、俺の研究の助手だ。俺は前からやる気のある奴に手伝ってもらいたいと思ってた。見たところ、アトラスは十分やる気があるようだが」
「研究って、なんなの?」
「ドニの文化についての研究だ」
「ドニですって?」
アナは、苦笑を抑えながら続ける。
「ドニは滅んだのよ。あなた、まだ理解できないの?」
「そんなことはない」
ゲーンはそういい切った。その言葉には、誇らしさすら感じられる。
「あんたは間違ってる。俺はこの14年間、あそこにいたんだ。ドニにな。俺はあそこで偉大で万能なドニ文化の秘密を研究していた。言っておくがな、全く何も失われてはいないぞ。ドニはまだそっくりそのまま存在している」
話を盗み聞きしていたアトラスは、その言葉を聞いて背骨に電流が走るのを感じた。
―ドニがまだ存在しているだって?そんなこと・・本当にありうるのか?
アナは激しく頭を振り、
「ゲーン、あなたもう忘れてしまったのね。私はこの目で見たのよ。ドニが崩壊したのを。あなたはその事実を受け入れられないの?昔のことを忘れてしまったの?」
そういうアナを、ゲーンは冷たい眼差しを向けた。
「ああ、そりゃあ、あんたは忘れたいと思っているだろうけれどな」
アナは黙ってゲーンを見返す。ゲーンはアナにはかまわず続けた。
「あんたは、ドニを少しでも重んじたことがあるか?俺のように、ドニに関心を持ったことなんてないだろう。俺は、俺の息子にはあんたのようにはなってほしくない。過去について知って欲しいし、それに俺のようにドニに誇りを持って欲しい」
そして、ゲーンは怒りをあらわに続けてこう言った。
「あんたがかつて俺にしたように、俺の息子があんたに裏切られるのはもうたくさんだからな!」
「ゲーン、何てこと言うの!私はあなたのために最善を尽くしたわ!」
「最善だって?それが何だって言うんだ?あんたが家と呼ぶこの穴蔵のどこが最善だっていうんだ!?」
アナは顔を背け
「アトラスに決めさせるべきよ。勝手に連れて行くなんて出来ないわ」
と言ったが、ゲーンはアナの顔のすぐそばにまでにじり寄って続けた。
「出来るとも。なぜなら、俺はあいつの父親なんだからな」
「それなら私も連れて行きなさい。あなたが教えている間、あの子の世話をするわ」
ゲーンは首を振り、
「だめだ。それは『ドニ流』のやり方じゃない。あんたはそんなことも忘れちまったのか?俺がたった4歳の時、俺をギルドに放り込んだことも忘れちまったのか?」
「でも・・・」
「でもじゃない!あいつは俺についてくる、それで決まりだ。もしもどうしても何か手助けしてやりたいって言うなら、せめて旅の支度でもしてやることだな。まあ、なにも必要ないと思うが・・・」
「でも、ゲーン」
と言ってゲーンの腕に手をやるアナを振りほどき、ゲーンは部屋を出て行った。
こうして、アトラスの新たな旅が始まったのだった。

と、ここまで。
長くなってしまった、、、、会話が殆どだから飛ばすとなると完全に概略になるし、でも会話の節々にアナとゲーンの関係が読み取れる部分が多くあったので、概略では物足りない気がしてかなり完訳に近くなってしまった、、、
それにしても、アナがかつてゲーンを裏切った、っていうのはどういうことだろう。4歳の時にギルドに入れられた、といっているからそれが「裏切り」なのかな。
うーん、謎は深まるばかり。

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